こころの健康アラカルト

雨の日を楽しむ心の余裕づくりを

雨が続く梅雨時季は、憂うつな気分になりやすいもの。雨が降ると、主婦にとっては、仕事が増えて負担が大きくなるものです。
買物に行くにしても、雨が降ってしまうと自転車に乗れず、カッパを着たり傘をさしながら、歩いて思い荷物を持ち運ばなければなりません。ほかにも洗濯物が外に干せない、外に出していた花を室内に入れなければならないなど、日常生活で神経を使うことが増えます。
これが毎日のように続く梅雨時季は、負担が大きくなるでしょう。ただ、負担と感じるかどうかは受け止め方次第でもあり、例えば、傘や長靴をファッションの一部ととらえて、楽しみを作ってみる。雨が降れば買物に行かなくてもいい宅配業者に委託しよう、普段は使わない乾燥機を使おうなど、都合よく”いいわけ”を自分に作ってみるのもいいと思います。
憂うつになりやすい梅雨時季は、DVDを見たり、部屋の模様替えをしたり、レジャープランを立てたりなど、”雨の日を楽しむ”スタンスを作ることが大切かもしれません。天気が悪いと、頭痛や肩こり、目まい、だるいなど、体調が悪いと感じる人がいます。比較的女性に多く見られ、実際、梅雨時季になると心療内科に受診する人が増えます。
6月は祝日がないので、息つぎができないこともあるでしょう。すでに心の病気にかかっている人は、6月に休息日を作った方がいいですね。
どうしても憂うつになる、体調がよくないという人は、専門家に相談をしてください。

ハートクリニック院長 浅井逸郎