こころの健康アラカルト

認知行動療法で知る自分の考え方の癖

最近、増えていると言われる「うつ病」とうつ病の治療に適用される「認知行動療法」についてお話しましょう。
いつも物事を悲観的に考えてしまう・・・
何もしたくない、物事を悲観的に考えてしまう・・・。こういったことが頻繁に起こる場合、心のバランスが崩れ、うつ状態になっている可能性があります。治療法としては心療内科で採用している認知行動療法が適しています。では、具体的にどんな治療を行うのでしょうか。
認知行動療法は考え方のトレーニング
認知行動療法は心理療法の一種で、主にうつ病やパニック障害などの治療に適用されます。「認知」とは物事のとらえ方を指します。例えば”体が重くて動かない”と感じると、一般的には”疲れているから休憩しよう”と考える人が多いでしょう。しかしうつ病にかかっている人の場合、体の不調を”自分がダメな人間になってしまった”と考え、落ち込んで絶望的になることがあります。こういった悲観的な考え方を健康的で前向きな考え方になれるようにトレーニングしていくのが認知行動療法です。
グループワークで知る自分の考え方の癖
“グループワーク”といって、不安やうつ病など、同じような症状を持つ人が集まり、1回1時間30分を12回(3か月間)のプログラムを組み、セッションを行います(1回3000円・テキスト代込み)。 例えば出来事と気持ちと考えの関連性を学ぶ、自分の考え方の癖を知る、バランスの良い考え方を身につける、行動面も変化させ、生活面で実践する、後戻りしないようにする・・・こういった内容を、段階を踏みながらトレーニングしていきます。また、症状によっては、認知行動療法と薬物療法を併用する場合もあります。
ハートクリニックでは、土曜・日曜、祝日も診療しています。学校や仕事を休まなくてもランチタイムや仕事の後に通えます。連休も休まず診療しているので、休みの間に少しでもよい状態にして、本格的に始まる学校や仕事に取り組めるといいですね。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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