こころの健康アラカルト

花粉の季節、さまざまな不調を感じてはいませんか

「今日は、花粉が飛んでいるね」という会話や、マスクをする人を多く見かける季節です。
鼻や目のかゆみ、喉のイガイガ、くしゃみなどに悩ませられたり、だるさや眠さといった体の不調で日常生活に支障をきたしたり、この季節は憂うつという人も多いのではないでしょうか。
そして花粉症の代表的な症状のほかに、クラクラする、頭や肩が重い、だるさがひどい、疲れやすいということはありませんか。これは、うつ病の初期の状態にもみられます。花粉症の季節が終わっても気分の落ち込みや、すぐ疲れる、めまいや胸のあたりがふわふわするなどが続く場合は注意が必要かもしれません。
また、花粉症そのものがストレス因子になり、心の病気につながることもあります。特に入学や人事異動などのストレスが、季節の変わり目と重なることも要因のひとつと言われています。そして花粉症の季節が過ぎると、ストレス因子が減り心の病気の症状が軽くなるので見過ごされてしまい、年々悪化してしまうことがあります。
もしかしたらと気になる人は、早めに専門科に相談してはいかがでしょう。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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